張善孖(ちょうぜんし)1882年–1940年
張善孖は、20世紀前半の中国で活躍した画家です。
西洋画の影響を色濃く受けた風景画や花鳥画、人物画などを描きましたが、特に虎をモチーフにした動物画の素晴らしさに定評があります。その肉体の躍動を繊細に表現した作品は世界的にも評価が高く、日本では郵便切手のデザインに選ばれたこともあります。
虎を愛した動物画の巨匠
1882年、張善孖は清朝末期の中国で現在の四川省に生まれました。 弟には、のちに近代中国を代表する画家として知られるようになる張大千がおり、兄の善孖も絵画に興味を持っていました。 初めに選んだのは政治・経済の世界であり、1903年に日本に留学すると明治大学経済学部に入りました。しかし、勉強するうちに絵画のほうに本格的に興味が移り、美術学校に入学し直します。 この頃、世界の絵画に触れて動物画に興味を示しました。
一方、張善孖は理想に燃える血気盛んな若者でもありました。 1905年、清王朝打倒を目指す孫文が東京で中国同盟会を結成するとすぐに加わり、2年後に帰国したあとも活動を続けました。 その後、清王朝が倒れて中華民国が成立すると、国民党の幹部格になっていた張善孖は故郷の四川省において各地方の知事を歴任します。 しかし1927年、党が腐敗していると感じた善孖は職を捨て、上海に移りました。
この頃から、張善孖の芸術活動が本格的にスタートします。 かねてから興味を持っていた動物画に打ち込み、特に虎をモチーフにした絵画を好んで描くようになります。 虎を実際に飼い、身近なところで表情や体毛の質感、筋肉の動きなどを細かく見たうえで作品作りに活かす徹底ぶりでした。 この頃は絵画を売って生活していましたが、その異彩を放つ作品群は評判を呼んでいたようです。
こうして芸術家として活躍する一方、1937年に日中戦争が勃発すると国家政府救済委員会に迎え入れられ、専属の画家として、戦意高揚をはかる「精忠報国」などの作品を描きます。 1939~1940年には欧米を回り、祖国を救済するための寄付金を募るための絵画展をひらき、成果を得ました。しかしこのとき、無理がたたったのか病に倒れ、帰国後に死去。58年の生涯を閉じました。
張善孖の代表作
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「虎」
岩にうずくまり、松林の中からのそりと顔を出した凛々しい虎の姿を、愛情をこめて繊細に描いた作品です。 画幅を通して体温が伝わってきそうな迫真のリアリズムで描かれた作品であり、2010年には「切手趣味週間」の特殊切手にデザインされる絵柄のひとつに選ばれました。
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「十二金釵図」
12本でひと揃いの作品で、やはりテーマは虎。1928年に描かれた作品で、雄大な山水風景の中でくつろぐ虎、虚空に咆哮する虎、筋肉を躍動させて疾駆する虎、月光の下で静かにたたずむ虎……など、さまざまな表情が気高い筆致で表現されています。
その他、「精忠報国」などが代表作として知られています。
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