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中国掛軸に価値はある?中国掛軸についてご紹介

中国掛軸に価値はある?中国掛軸についてご紹介

骨董品買取において定番の掛軸ですが、中国の掛軸は日本の掛軸とは違った特徴や価値があります。中国掛軸の中には高価買取されるお品物も多く、有名作家のものであれば高額になることも珍しくありません。

今回の日晃堂コラムでは、知っておいて損はない中国掛軸についてご紹介させていただきます。

この記事をきっかけに中国掛軸の買取をお考えの際は、ぜひ無料査定に出すことも検討してみてください。

中国掛軸は高額で売れる?中国の掛軸について

中国掛軸の歴史は古く、一般的には北宋時代(960年~1127年)に始まったといわれています。
中国では仏教的な意味合いが強く、当時は仏画として掛軸が使用されていました。

日本の掛軸は独自に発展しましたが、中国から日本に掛軸が伝来した頃も、仏教的な意味合いが強かったことで知られていますね。

中国掛軸は中国由来の技法や中国作家によって作られた掛軸の総称のことをいいます。高価買取に繋がるような価値の高い作品も多く存在し、オークションで軽く1億円を超える値段で落札されるような中国掛軸もあります。

一時期のような加熱感は見られないものの、日本にある中国美術が中国の富裕層によって買い戻しされていることもあり、買取市場で中国掛軸は高く評価されています。もし、有名作家などの中国掛軸をお持ちであれば、高額で売れる可能性は十分にあります。

以下より、そんな中国掛軸の特徴や有名作家の一例についてもご紹介いたします。

ぜひ最後までご覧ください。

中国掛軸の特徴

中国掛軸の特徴として、代表的なものを3つ挙げてみました。
知らなかった、という方はぜひ参考にしてみてください。

「書画同源」「詩画一如」という考え方がある

中国には古来より「書画同源」「詩画一如」という考え方があります。
これは「詩」と「絵画」は切り離すことはできない、という中国の伝統的価値観です。
日本の掛軸の場合、「詩のみ」や「絵画のみ」の作品も多いですが、中国掛軸の多くは詩と絵画が一緒である、というのが大きな特徴であるといえますね。

「文人表具」という中国流の様式が使われている

掛軸などに骨布や紙などを貼って仕立てることを「表具」や「表装」と称します。
掛軸の表装には多種多様な様式が存在しますが、大きく分けると、日本流の「大和表具」と中国流の「文人表具」が有名ですね。
文人表具には、袋表具・明朝仕立・見切り表具などがありますが、外で掛軸を鑑賞する際に鳥よけの役目を果たす「風帯」が付いていないのが一般的です。

落款に芸術的価値がある

掛軸には必ずと言っていいほど、落款(らっかん)と署名があります。
これは、その掛軸の作者を特定するために重要なものです。
中国掛軸の落款は芸術的価値が高いという特徴があり、落款自体が芸術作品として取り扱われます。
落款によって掛軸の価値も左右されるため、中国の作家にとって落款は重要なものです。

中国掛軸の有名作家

ここからは、中国掛軸で高価買取されやすい有名作家を代表して3名ご紹介いたします。
他の中国作家もお知りになりたい方は、下記のリストも合わせてご覧ください。

▼中国作家リスト
https://nikkoudou-kottou.com/kakejiku/chinese-kakejiku/list.php

呉昌碩(ごしょうせき)

呉昌碩は近代中国で最も優れた芸術家と称賛される作家です。清朝末期から近代にかけて活躍しました。
中国最後の文人として広く注目を集めた呉昌碩。
書・画・詩・篆刻(てんこく)に精通することから、「四絶(しぜつ)」と称えられることもあります。
初めの名は俊(しゅん)、のちに俊卿(しゅんけい)とし、のちに昌碩と改めました。
旺盛な創作を展開した個性豊かな呉昌碩の作品は、日本を含め多くの人々を魅了し、今でも高い評価が付けられています。

于右任(うゆうじん)

于右任は清末から中華民国にかけて活躍した作家で、政治家・軍人・書家・文化人・教育家・ジャーナリストなど、幅広い分野で活躍したことでも知られています。胸の下まである、長い髭の人物画も有名ですね。
于右任は草書(漢字の書体の1つ)に長けた作家で、その腕前は「草聖」と呼ばれた程の実力の持ち主です。
そんな于右任の掛軸は人気が高く、これまでに遺された彼の作品の中には、高額買取されているようなものも多数ございます。

八大山人(はちだいさんじん)

八大山人は明代末期から清代初期にかけて活躍した作家です。
画家としての活動以外に、書家や詩人としても活動していました。
八大山人の作品は、水墨花鳥画の形式を基本として、花卉・山水・魚・鳥などを題材に、伝統に囚われない個性豊かな作風が特徴です。
これまでに遺された数多くの名作の中には、億を超えるような金額で市場取引された作品も複数あります。

まとめ

今回の日晃堂コラムは「中国掛軸に価値はある?」というテーマで、中国掛軸についてご紹介させていただきました。中国掛軸は中国の美術品として、高い価値を秘めたお品物です。
一時期ほどの過熱感はないものの、中国の富裕層が日本で出品されている中国骨董品に積極的に投資している背景もあり、中国掛軸が高値で取引されるのは珍しいことではありません。

しかし、その一方で中国掛軸には贋作も非常に多く、高価買取が期待できる反面、買取価格が付かないケースもございます。中国掛軸は、贋作を見極め真の価値を見抜く高い査定力、専門知識が必要です。
そこで「中国掛軸を売りたい」とお考えの方は、骨董品買取業者の査定を検討してみてはいかがでしょうか。

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