片岡球子【富士(箱根三国峠)】買取実績

この作品について

1994年に制作された「富士(箱根三国峠)」は彼女の晩年に描かれた作品で、長年にわたって描き続けた「富士シリーズ」の中でも、特に内面のエネルギーが色濃く反映されているように感じる作品です。片岡球子は単なる風景画という描写を超え、富士山を通して生きる力を画面に昇華させてきたように思えます。
こちらの作品は、片岡球子ならではの力強い筆致と鮮烈な色彩が用いられています。
一番目を引く金の他にも真っ青な富士、鮮やかな緑や黄色、赤色といった非現実的な色が大胆に施された画面は、富士という霊峰の持つ神秘性や荘厳さが見事に強調されています。

シルクスクリーンで作成され、金箔が施された作品です。版面全体に薄いヤケなどが見受けられ、こちらを考慮した上でこちらの買取価格とさせていただきました。

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