山口雪渓(やまぐちせっけい)1648年‐1732年
山口雪渓は、江戸時代の中期に活躍した画家です。
狩野派や長谷川派の日本画を学びつつ中国画の技法も取り入れ、独自の境地を開きました。仏画や花鳥画、風景画などさまざまな作品を世に送り出しています。その作品の中には、国内の主要な美術館だけでなく海外の美術館に所蔵されているものも多く、いずれも高い価値を誇ります。
日本画と中国画を融合させた江戸時代中期の画家
1648年、山口雪渓は京都で生まれました。
当時の日本で一世を風靡していた狩野派や長谷川派の絵画を学んで実力派の絵師として知られるようになりますが、狩野派の掲げる粉本主義(手本をひたすら尊重する主義)には個性的な絵ができないということで反発し、独自の道を歩むことになります。室町時代に活躍した雪舟や、中国の宋時代に活躍した牧谿といった画家に強い憧れを持ち、古い日本画や中国画の技法を積極的に取り入れて独自の画風を編み出すに至りました。また生涯にわたって多くの仏画を描いたことでも知られており、特に後半生に至ってからは京都の西雪寺や清水寺に釈迦の寂滅を描いた「涅槃図」「大涅槃図」を納め、現在の三重県松阪市にある朝田寺に「人物花鳥山水図押絵貼屏風」を納めるなどしています。晩年に至っても筆が衰えることはなく、1720年には京都の真正極楽寺に「十六羅漢図」を納めています。なお、死後の1792年に出版された『諸家人物志』(さまざまな分野で活躍した人物の紹介や寸評を行う本)では、「奇想のある花卉画や人物画を描いた画家」という評価が与えられています。オリジナリティあふれる絵画を描いていたことが伺える逸話です。
山口雪渓の代表作
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「瀟湘八景図屏風」
現在、アメリカのシカゴ美術館に所蔵されている作品です。
タイトルにある「瀟湘八景」は中国の山水画における伝統的な画題で、中国湖南省にある8ヶ所の名所を描くものです。名所はそれぞれ中国の有名な伝説や神話の舞台になった歴史があり、幽玄なムードをたたえた風景が魅力です。雪渓は素朴ながらも格調の高さを感じさせる筆致で見事に瀟湘八景を表現しています。 -
「大涅槃図」
こちらは京都の清水寺に奉納されている作品です。
「涅槃」とは煩悩が消えて生死の概念を超えた悟りの境地に入ることを指しており、雪渓の作品ではまさにその悟りの瞬間に至ってこの世を去ろうとしている釈迦の姿が描かれています。釈迦が身を横たえた上に茂る沙羅双樹の木、釈迦の寂滅を悼む動物たちの姿が緻密に描かれています。清水寺の寺宝に指定されており、普段は目にすることができませんが、たびたび一般公開が行われています。
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