酒井三良(さかいさんりょう)1897年–1969年
酒井三良は大正・昭和に活躍した日本画家です。
写実よりも感性や詩情を優先し、やわらかみとあたたかみのあるタッチで農村の風景や家族のだんらん、厳しくも美しい大自然の姿などを題材に選んで数多くの作品を描きました。日本の原風景にこだわった作品の多くは現在、そのノスタルジックな風情もあって人気が高く、近年でも展覧会が開催されるほどです。
日本の原風景にこだわり続けた日本画家
1897年、酒井三良は福島県に生まれました。
1911年に上京して東京の中学校に入学するも、すぐに帰郷。絵画を独自に学び始めます。
そして3年後に再び上京し、日本画家・坂内青嵐に師事。同時に日本美術院の研究生となって本格的な絵画の勉強をスタートします。
しかしこの頃、徴兵検査で不合格になるなど健康状態に問題があり、再び故郷へ。
療養のかたわら絵筆をとり、故郷の山野を盛んに写生していますが、日本の原風景へのこだわりはこの頃に培われたものと考えられています。
こうして紆余曲折を経たあと、1919年に画家として世に出ました。この年に国画創作協会展に出品した作品が奥村土牛、土田麦僊といった第一線で活躍する日本画家たちに認められ、新進気鋭の日本画家として活躍を開始します。 1921年には代表作「災神を焼く残雪の夜」を院展に出品して初入選を果たし、生涯の師とあおいだ小川芋銭に出会うことになります。ふたりの交流は長く続き、芋銭の死後、1946年には三良が編者となって『芋銭子俳句と画跡』という本を出版しています。
そんな酒井三良は1924年、日本美術院同人となって、以後は院展を中心に活躍。1962年には院展に発表した作品が文部大臣賞を受賞して確固たる地位を築きました。 また後半生には沖縄や千葉、会津若松、東京など各地を移転してまわり、それぞれの土地の風土を描いた作品を残しています。1969年に72歳で死去するまで生涯、農村や家族をテーマにしたあたたかみのある作品を描き続けました。
酒井三良の代表作
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「災神を焼く残雪の夜」
生涯の師と仰いだ小川芋銭との交流を深めるきっかけになった作品です。とある農村で、空に届けとばかりに高くのぼる火柱を中心に、村人たちが円座を組んでいる姿が描かれています。 タイトルにある通り、季節は雪が残る晩冬です。背景の家々は屋根に白い雪が積もり、夜空はややどんよりと垂れこめて暗いムード。しかし一方、火柱を中心とした村人たちには、災いの神を封じ込めて実り豊かな春を待つ希望にあふれたあたたかさが感じられます。 その他、「雪に埋もれつつ正月はゆく」「かまくら」などが代表作として知られています。
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