梶田半古(かじたはんこ)1870年–1917年
梶田半古は、明治から大正初期にかけて活躍した日本画家です。
人物画を得意とし、特に人々の生活に根ざした風景を描く風俗画に取り組みました。ドラマチックなムードを持つ作品が多く、「浪漫的」と評されています。
その他、小説本に掲載される口絵や新聞小説の挿絵を手がけたことでも知られています。単なる場面説明の絵にとどまらない、新たな構図や繊細な筆致で見事な作品に仕上げられており、こちらも高い評価を得ています。半古が口絵・挿絵を担当した作品の中には尾崎紅葉、小杉天外、山田美妙など、ベストセラーを数多く生み出した明治の流行作家たちのものが含まれます。
唯一無二の浪漫的画風で知られる日本画家
1870年、梶田半古は東京都に生まれました。
生家は彫金業を営んでいましたが、家業は弟が継ぎ、半古自身は絵画の世界に進みます。
1883年には浮世絵師・鍋田玉英の弟子となって本格的な勉強をスタートさせました。
しかし1885年、15歳の頃に父を亡くしたことを受けて、家計のために絵画の勉強を中断。起立工商会社に入社して工芸品の下絵を描く仕事を始めることになりました。
ここで絵画からは離れるかと思われましたが、転機が訪れます。 幕末の画家・菊池容斎が歴史上の人物を題材にして描いた木版画集「前賢故実」を同僚の画家から教えてもらい、これを模写することで人物画の独学を始めました。 そして、このときに身につけた技術を使った作品が絵画展で高い評価を得て、画家として独り立ちすることになります。1897年には、読売新聞社に専属画家として入社。尾崎紅葉の『金色夜叉』や、小杉天外の『魔風恋風』といった連載小説の挿絵を担当しました。 小説は大好評を博しましたが、半古の挿絵も読者層に広く知られるようになります。
以後、小説の挿絵や絵葉書の絵などを手がけながら作品を発表し、さらには文展の審査員を務め、若い弟子をとるなど後進の教育にも取り組みつつ、画業に励む後半生を送りました。
梶田半古の代表作
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「春宵怨」
愛妻・北田薄氷の妹をモデルにした作品で、主人公の女学生が何ものかを怨みつつ一点を見つめる荒涼とした風景を描いています。 一説には、歌舞伎の演目「京鹿子娘道明寺」を題材にしているといわれています。 蛇の化身・清姫が美しい青年僧・安珍に恋をしたものの安珍に拒まれ、逃げられて怨みに思い、安珍が逃げ込んだ道成寺の鐘に大蛇となって巻きつき、蒸し焼きにしてしまったという伝説をもとにした「京鹿子娘道明寺」は、怨みを忘れられない清姫が再び道成寺を訪れるという内容の演目です。 この物語をもとに、梶田半古はうら若い乙女が怨みにとらわれているさまを凄絶な美しさで表現しました。
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「比禮婦留山」
山の中腹で比禮(ショール)を振る女性の姿を描いた作品です。 寒々とした山風が感じられるような迫真性に満ちた絵画であり、場面の説明はないものの、そこはかとない悲哀を感じさせる雰囲気を見事に表現しています。 登場人物の心情を表現する小説の口絵・挿絵で鍛えた技術が活かされた傑作のひとつです。
その他、「釈迦帰郷」「蝶」などが代表作として知られています。
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