矢崎虎夫(やざきとらお)1904年–1988年
矢崎虎夫は、昭和時代に活躍した彫刻家です。
戦前は主に日本美術院の展覧会で作品を発表して高い評価を獲得。戦後はフランスで学び、以後は国内外で活躍しました。フランスのパリには野外彫刻の作品として「雲水群像(Pèlerins des nuages et de l'eau)」が設置されており、パリ市民の目を楽しませています。また国内でも、故郷の長野県をはじめ各地に野外彫刻の作品が見られます。昭和の巨匠のひとりであり、作品は現在においても高い価値を誇ります。
国内外で活躍した昭和の巨匠
1904年、矢崎虎夫は現在の長野県茅野市に生まれました。1923年に中学校を卒業後、上京して平櫛田中に師事。さらに東京美術学校(現在の東京藝術大学)で学びます。 1929年、在学中に日本美術院展で初入選を果たすと、以後は院展に作品を発表。1934年には院展で試作賞を受賞し、注目されます。
戦後も院展を舞台に活躍し、1953年に白寿賞を受賞。翌年の1954年、また1959年にも白寿賞を受賞しています。 その後ヨーロッパに渡った虎夫は、オーストリアのウィーン大学で仏教芸術に関する講義を行い、さらにフランスでは巨匠として知られていたオシップ・ザッキンに学びました。 帰国後も、彫刻家として活躍・1966年には日本画府展で文部大臣賞を受賞。さらに、優れた野外彫刻の作品を手がけたことが評価され、1973年には長野市野外彫刻賞を受賞しています。
モダンな作風で一世を風靡した矢崎虎夫は、晩年には仏教をテーマにした作品を中心に手がけるようになり、晩年まで精力的に活動を続けました。
矢崎虎夫の代表作
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「雷電為右衛門像」
長野県諏訪市の「諏訪大社」の敷地内に設置されている像です。江戸時代に実在した、史上最強といわれる力士・雷電為右衛門の堂々たる姿をかたどった作品となっています。 土俵に登場し、背をまっすぐ伸ばしてポーズをとる雷電のきりっとした表情や躍動する筋肉、そして圧倒的な存在感を見事に表現した傑作です。
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「八重垣姫像」
長野県諏訪市の諏訪湖の湖畔に設置されている像で、兜を肩に担いだ女性の姿をかたどっています。 タイトルにある「八重垣姫」は浄瑠璃・歌舞伎の演目のひとつ「本朝廿四孝」に登場する架空の人物で、上杉謙信の娘という設定。宿敵・武田信玄の息子である勝頼の許嫁ですが、勝頼が窮地に陥ったとき、諏訪湖の神の助けを得て勝頼を救うことに成功します。 そんな物語を題材にしたこの作品で、矢崎虎夫は誇り高い姫の清廉な姿を見事に表現しています。
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