歌川国芳（うたがわくによし）1798年–1861年
歌川国芳は江戸時代後期を代表する浮世絵師です。
幼少期から絵を学び、抜群の才能を見せていました。12歳で描いた「鍾馗提剣図」が初代歌川豊国の目に留まり、「歌川派」に入門することになります。その後長い下積み期間に入りますが、最終的に江戸時代後期を代表する浮世絵作家となりました。
作風は確かな画力ながら、枠に囚われないアイディアやデザイン力を持ち、個性の強い絵を描くことが特徴です。
長い下積み期間を経て江戸伊時代を代表する作家に・歌川国芳
歌川国芳は寛政9年（1798年）に江戸の日本橋で生まれたと言われています。染物屋を営む家に生まれました。
幼少期から絵の才能を見せ、12歳の時に描いた「鍾馗提剣図」が初代歌川豊国の目に留まり「歌川派」に入門します。
最初期は仕事に恵まれず、「平知盛亡霊図」や「大山石尊良弁滝之図」で一時的な人気は出たものの不遇な日々を過ごしました。 そんな中、文政10年（1827年）に発表した「通俗水滸伝豪傑百八人」が人気を博し、武者絵の国芳と評されるようになります。兄弟子で早熟な歌川国貞と常に比較されてきましたが、ついに人気浮世絵師の仲間入りを果たしました。
その後も幕府の表現規制にも負けず、「源頼光公館土蜘作妖怪図」や「宮本武蔵と巨大鯨」、「相馬の古内裏」といった数々の代表作を生み出します。
歌川広重や歌川国貞と並び、江戸時代後期を代表する浮世絵絵師となりました。
歌川国芳の代表作
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「通俗水滸伝豪傑百八人」
長らく不遇な時期が続いた歌川国芳の出世作で、武者絵の国芳と呼ばれるきっかけとなった作品です。
錦絵としては初めて中国の水滸伝を題材とし、その後水滸伝ブームを起こしました。中国の英雄たちを生き生きと描き、大胆な構図で国芳の個性が光る作品です。
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