谷文晁(たにぶんちょう)1763年–1841年
谷文晁は、江戸時代の後期に活躍した画家です。
中国の南宗画に大きな影響を受けつつ、繊細な色彩表現と緻密な描き込みを特徴とする作品を数多く手がけました。温厚で篤実な性格だったこともあって多くの弟子に慕われ、後世に名を残す画家を育てたことでも知られています。
また弟子の作品に気前よく落款を書き、「文晁」の印を貸し出したので、貧乏な弟子は自分の作品を文晁の作品と偽って売り、生活費を得ていたという逸話もあります。そのこともあり、文晁は作品の真贋を見極めるのが難しい画家のひとりといわれています。
江戸時代後期を代表する画家・教育者
1763年、谷文晁は江戸で生まれました。
幼い頃から絵画の才能を発揮していた文晁は、初めは中国の北宋画を学び、緻密な描写と正確な写生をマスター。やがて狩野派、円山派、四条派といった日本画も学び、手に入る限りの西洋画を取り寄せて独学に励みました。
そんな中、26歳で関西、九州を旅行。南宗画を学んで強い影響を受け、北宋画の画風とミックスした文晁ならではの画風を確立します。
同じ頃、文晁は徳川御三卿のひとつである田安家に仕え、30歳の頃に田安定信に認められてその近習となりました。その主従関係は、定信が白河藩・松平家の養子となり、さらには幕府の老中として出世する中でも続きました。
画家としては、旅先で描いた風景画をまとめた『日本名山図絵』を刊行。さらに画塾「写生楼」をひらき、多数の弟子を迎えて教育者としても活躍します。 こうして後半生を送り始めた文晁。1829年に松平定信が死去したのち、徳川幕府から「法印」の位を与えられて悠々自適の晩年を送りました。
谷文晁の代表作
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「公余探勝図巻」
1793年の作品で、相模・伊豆の海岸線や内陸の風景を79枚の風景画として描いたものです。
その年、文晁を画家として高く評価していた老中の松平(田安)定信は、海防のために江戸の沿岸部とその周辺を視察旅行。その風景を文晁に描かせました。 文晁は繊細な色遣いと緻密な描き込みで見事な写生画に仕上げ、定信を大いに満足させました。 現存する作品は巻物状になっていますが、もともとは写生帖の見開き2ページに描いたものを分解し、巻物に直したものと考えられています。 -
「八仙人図」
中国伝統の画題として知られる八仙を題材にした作品です。 8人の仙人が歓談しているさまを、中国画の技法を駆使して描いています。 仙人たちひとりひとりが個性豊かに描き分けられ、ユーモラスな雰囲気を醸し出しているのが特徴です。
その他、「青山園荘図稿」「戸山山荘図稿」などが代表作として知られています。
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