
林散之(りんさんし)1898年–1989年

林散之は江蘇省出身の画家です。
また、趙樸初、啓功とともに“詩書画現代三絶”と並び称された人物でもあります。
しかし、自ら富や名声を求めなかったこともあり、その名が世間に知れ渡るまでに数十年の歳月を要しています。まさに大器晩成の典型といえるでしょう。
そんな林散之は、長年の努力と研究の末に「林体」という独自の草書スタイルを確立。草書の分野における最高峰の格付け“当代草聖”として、その名を馳せました。その後も彼の功績は現代の中国芸術界に大きな影響を与えており、現代に至るまで長く語り継がれています。
中国芸術界に大きな影響を与えた遅咲きの草聖
林散之は1898年、江蘇省南京市で生を受けました。
幼い頃から芸術、特に書画に触れており、若くして才能の片鱗を見せていたといいます。
事実、12歳で隣人に春聯(祝い事の際に門や入口に貼る、対句を書いた赤い紙)を贈り、13歳までに孔子、孟子の経典をはじめとする数々の詩書を読破した、という逸話が残っています。
その後も人物画や書の学びを深めていった林散之は、30歳で上海に移住。国内外から高く評価されている芸術家・黄濱虹に師事し、約2年間にわたって書画の研究に励みました。 独立してからは各地を転々と旅しつつ、何百という詩、書画を制作。1955年には墨画淡彩の超大作「江浦春修図」を発表しました。 また、一時は政治活動に参加するものの、1963年に辞退。江蘇省国画院の絵師として制作活動に専念するようになります。
そんな中、1972年に開かれた全国書法作品選抜にて、林散之の作品が大きな注目を集めます。 これによって彼の知名度は急速に広まり、“当代草聖”の称号を獲得したほか、趙樸初や啓功とともに“詩書画現代三絶”として称えられることになりました。 こうして何十年にも及ぶ無名生活から一転、現代の中国芸術界を牽引する存在にまで上り詰めた林散之でしたが、1989年、91歳で息を引き取りました。
林散之の代表作
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「江浦春修図」
1955年に完成した墨画淡彩の大作。
当時、南京市に実在した江浦県を直接取材して描かれた作品で、戦後の生活情景を初めて表現した作品として、脚光を浴びました。 現在は、南京市内にある「求雨山文化名人紀念館」に所蔵されています。 -
「中日友誼詩」
1975年、南京市を訪問した日本の書道訪中団に贈った草書です。
草書のレベルが極めて高かったことに加えて、日中両国における書道界の友好関係を示すものとしても高く評価されました。 以後、本作品は“林散之第一の草書”、“国宝”として称えられることになります。 そのほか、「許瑶詩論懐素草書」「李白草書歌行」などに“草聖”の実績を見ることができます。
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