呉歴(ごれき)1632年‐1718年
呉歴は、中国の清時代初期に活躍した画家です。
中国絵画の分野で先達のテクニックを学び、優れた作品の数々を手がけています。同時代の王時敏、王原祁、王翬、王鑑、惲寿平とともに「四王呉惲」と並び称され、名声を誇りました。また中年に至ってからはカトリックに入信。伝道師として過ごすかたわら西洋画の知識も学び、伝統的な山水画の構図に盛り込んで独自の世界観を築きました。作品は上海美術館をはじめ各国の美術館に所蔵されているものも多く、いずれも高い価値を誇ります。
“四王呉惲”のひとりにしてカトリックの伝道師でもあった画家
1632年、呉歴は現在の中国江蘇省に生まれました。
若い頃から卓越した絵画の才能を発揮し、はじめ王鑑のもとで学び、「四王呉惲」のひとりである王翬と親しく交わりつつ、さらに王翬とともに王時敏に学んで腕を磨きます。絵画の本格的な修行は15歳の頃に開始しており、さまざまな師のもとで研鑽を積み、若くして中国の伝統的な絵画を会得。その後はさらに学びを深め、王蒙や黄公望の画風も参照しつつ独自の世界観を組み立てていきます。また、50代に入ってからカトリックに入信。宣教師のフィリップ・クープレの共となってマカオからローマに渡る計画を立てたものの果たせず、マカオで入信したという経緯があります。入信の理由は、その頃に相次いで母と妻を亡くしたことであるといわれています。以降は伝道師として活動しつつ、西洋画の技法も積極的に学び、伝統的な中国の山水画に新風を吹き込みました。その後、1718年に上海で死去するまで敬虔なクリスチャンとして生き、また代表作のひとつである「湖天春色図」をはじめとする数々の傑作を手がけ、86年の生涯をまっとうしました。
呉歴の代表作
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「湖天春色図」
上海博物館に所蔵されている呉歴の代表作で、明るい彩色が施されているのが特徴です。趙令穣の風景画を参考にしたもので、カトリックに入信して間もない頃の作品とされています。前景は細密に筆を入れている一方、光景はぼかすようにして描き、たくみに奥行きを表現しているのがポイントです。この時期に呉歴が造詣を深めた西洋画の技法を盛り込んだ結果であると考えられます。
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「倣王蒙溪山行旅図」
こちらは元時代末期の画家・王蒙の作品を参考にして描かれた山水画です。緻密な筆遣いで壮大なスケールの作品に仕上げる王蒙にならい、こまやかな筆致で高くそびえる山々や村の家々や労働にいそしむ人々の姿を表現しているのが特徴として挙げられます。
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