
三木富雄(みきとみお)1937年–1978年
三木富雄は、昭和時代に活躍した彫刻家です。41年という短い生涯の間に、「耳」を題材にした唯一無二の彫刻作品を手がけました。人体の中で最も複雑な形をしている耳という器官に感性を刺激された三木富雄は一貫して耳にこだわり続け、優れた作品を発表。晩年は新しい世界観を模索しますが、惜しくも急逝。“耳の彫刻家”として名を残すことになりました。その作品は有名な美術館に所蔵されているものも多く、現代においても高い価値を誇ります。
「耳」にこだわり続けた夭逝の彫刻家
1937年、三木富雄は東京都に生まれました。
早くから芸術の道を志して美術系の学校に進むことを志望していたものの、「手に職をつける勉強をしなければ芸術家になることを認めない」という条件を呑み、現在の窪田理容美容専門学校に入学。卒業後にあらためて中央美術学園の通信教育部で学びます。
そして1958年、前衛芸術の作品を多く展示していた読売アンデパンダン展に参加。その豊かな才能が伺える作品は高い評価を得ました。
そんな三木富雄が、生涯をかけて追及することになる「耳」を取り上げ始めたのは1960年代のこと。1963年、最後のアンデパンダン展に参加した三木は「耳シリーズ」の作品を発表し、話題を呼びます。 以後は耳を題材にした数多くの名作を手がけていくことになります。 耳にこだわり続けた理由については、「私は耳に選ばれた」という言い回しで表現していたといいます。
1960年代の後半からは、耳から離れて新しい世界観を生み出そうと模索。1965年には勅使河原宏監督の映画『他人の顔』のセット制作などを行っています。また1971年にはニューヨークに渡って最先端の現代美術に触れ、廃材を使ったオブジェの制作などに取り組みます。 こうして意欲的に作品に取り組んでいた三木富雄でしたが、1978年、京都で死去。享年41歳でした。
三木富雄の代表作
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「EAR(1964年)」
タイトルにある通り「耳」を題材にした作品です。アルミニウムを素材に、人間の右耳を表現した作品となっています。耳孔の周辺の複雑な形状を緻密に表現しているのが特徴として挙げられます。 この作品は現在、国立国際美術館に所蔵されています。
なお、三木富雄は生涯に渡って「耳」にこだわった彫刻家であり、同じく「EAR」と題された作品が数多く残されています。形も大きさもさまざまなそれら「耳シリーズ」の作品は、国立国際美術館のほか東京国立近代美術館や京都国立近代美術館などに所蔵されています。
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