
柴田是真(しばたぜしん)1807年–1891年

柴田是真は、江戸時代後期から明治時代の初期にかけて活躍した日本画家です。
蒔絵や屏風絵なども手がけ、さまざまな分野で活躍しました。現代に通じるモダンで洒脱な筆致が特徴で、古くささのない見ごたえのある作品は、現在でも高い人気を誇ります。
1873年、ウィーン万国博覧会で作品が賞を獲得したことをきっかけに海外でもその名が知られるようになり、現在ではイギリスやドイツ、アメリカの美術館にも作品が所蔵されています。
モダンで洒脱な作品で世界的な名声を博した画家
1807年、柴田是真は江戸に生まれ、商人・職人として働いていた父のもとで芸術的な感性を磨きました。
11歳の頃には早くも絵画の勉強をはじめ、1822年からは四条派の絵画を学び、扇に絵を描く仕事などを始めます。その手腕は天才的で、完成した扇は多くの人を魅了しました。
その頃じわじわと人気が高まっていた浮世絵師・歌川国芳は是真の扇絵に一目惚れし、弟子入りを懇願したといわれています。
そんな是真はさらに学びを深めるため、1830年には京都に移転。四条派の大家・岡本豊彦の門下に入りました。また同時に国学や漢学を学び、教養を深めました。 以後は蒔絵や額絵などを描き、その名を高めていきます。
61歳の頃、明治維新を迎えてからも、その活動は衰えませんでした。 江戸っ子気質を誇りとしていた是真は明治政府にはなじめなかったものの、1873年のウィーン万国博覧会に出品した「富士田子浦蒔絵額面」が賞を獲得してその名が世界的なものになると、以後は皇居の壁画を描いたり、帝室技芸員の任命を快く受けたりと、それほどこだわらなくなりました。 こうして明治初期を代表する画家となった是真は、1891年に亡くなるまで人生を全うしました。
柴田是真の代表作
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「鍾馗に鬼図」
現在、イギリスの大英博物館に所蔵されている作品で、中国に伝わる道教の神・鍾馗と鬼たちの姿が描かれています。災いを振り払う神通力を持つ鍾馗が、荒ぶる表情を浮かべて鬼たちを圧倒している姿が堂々たる筆致で描かれています。 屏風絵の体裁ですが、逃げる鬼たちをあえて画幅の外に描いているのがポイント。取り乱して慌てふためいているさまを見事に表現し、洒落っ気のあるユーモラスな効果を生んでいます。
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「鬼女図額面」
平安時代の武将・渡辺綱の伝説をもとにした謡曲「羅生門」を題材にした作品で、王子稲荷神社の額絵として描かれました。
あるとき、綱は平安京の大門・羅生門で鬼と対決し、その片腕を切り落として屋敷へ持ち帰ります。勝利の余韻にひたっていると伯母が現れ、何気なく鬼の腕を取ったかと思うと鬼に豹変して逃げ去ります。鬼が伯母に化け、失った腕を取り戻した……そんなお話です。 是真の作品は、腕を抱えた鬼が今まさに逃げながら正体を現した一瞬を切り取っています。色白の女性が、肌の色はそのままに鬼に変貌する姿。そして、その手に抱えられている赤鬼の腕……鮮やかな色彩感覚でとらえられた作品であり、鬼の躍動感も見事に表現されています。
その他、「富士田子浦蒔絵額」「四季花鳥図屏風」などが代表作として知られています。
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