北村治禧(きたむらはるよし)1915年–2001年
北村治禧は、主に昭和時代に活躍した彫刻家です。父・北村西望に学んで緻密な写実性を受け継ぎつつ、幽玄な雰囲気を感じさせる独特のムードの作品を数多く手がけました。その作品は北村西望、治禧がアトリエとして活用していた東京都北区の彫刻アトリエ館で見ることができるほか、全国各地の野外展示などでも鑑賞できます。
写実的な女性像に定評がある近代彫刻の巨匠
1915年、北村治禧は彫刻家・北村西望の長男として誕生しました。長崎県で生まれましたが、父の転居を受けて幼少より東京都北区に住み、若年の頃から父の手ほどきを受け、やがて彫刻科を目指すようになります。1933年には父も学んだ東京美術学校(現在の東京藝術大学)に入学。のち研究科に進みます。在学中にはすでに新進気鋭の彫刻家として頭角を現し、1936年に文展に出品した「少女」で初入選。また1943年には新文展に出品した「髪」が特選を受賞します。
戦後も彫刻家として活躍を続け、日展で「空」「光」「砲丸」が特選となり、また1966年には新文展に出品した「巻雲」で文部大臣賞を受賞します。さらにその2年後には、代表作となる「光る波」を発表。この作品で第24回日本芸術院賞を受賞します。1980年には日本芸術院会員、翌年には日展常務理事、さらに1955年には日展顧問となります。また日展で活躍しつつ、日本彫塑会でも活躍。1981年には日展常務理事とともに、日本彫塑会の常務理事も務めています。
そんな北村治禧は、戦前は明治の元勲である山縣有朋を顕彰した「山縣有朋元帥騎馬像」や、日露戦争における激戦地・二百三高地で活躍した児玉源太郎をたたえる「児玉源太郎大将騎馬像」などを制作。戦意高揚の作品を手がけました。しかし戦後は平和への祈りを表現する作品を多く手がけるようになり、1951年からは代表作となる「長崎平和記念像」の制作を開始します。
こうして、晩年に至るまで精力的に活動を続けつつ、日本の彫刻の発展に尽くしました。
北村治禧の代表作
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「妖精Ⅰ」
椅子に腰かけ、頬杖をついて微笑む女性の姿をかたどった作品です。女性の肢体を写実的に描写しつつ、タイトルにもあるように、どこか人間離れしたムードを醸し出していることが特徴として挙げられます。この作品は現在、東京都北区の彫刻アトリエ館に所蔵されています。
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「光る波」
新宿区役所本庁舎の「平和の泉」に設置されている像です。右手を腰に当て、左手を曲げている女性の裸体を表現しています。気高さを強く感じさせる表情やしぐさが特徴で、女性の優美な肉体のラインを緻密に表現することを志した治禧ならではの傑作となっています。
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