
張大千(ちょうだいせん)1899年–1983年

張大千は、近代中国画を代表する画家のひとりであり、山水画や人物画、花卉画などあらゆるジャンルに精通した天才的な芸術家として知られています。中国や香港で開催されるオークションでは日本円にして億単位の価格が付くことが珍しくなく、その作品は国際的に高い価値を誇ります。
また、張大千は過去の大家たちの作品を精密に再現する「贋作」の名手でもあります。 美術界でよく知られているところでは、米ボストン美術館に所蔵されている五代時代の画家・関同の「湖山清暁図軸」が張大千の作品と判明しています。
中国絵画の極意をきわめた天才画家
1899年、張大千は中国四川省に生まれました。
10代の後半にして、すでに将来を美術の世界に定めて中国の伝統絵画を学び、1917年には日本に留学してさらに学びを深めます。
そして20代には、早くも天才画家として脚光を浴びることになりました。
上海などで個展を開催して話題を呼び、『張大千画集』が出版されてベストセラーとなります。
こうして、1920~1930年に画家としての栄華をきわめた張大千。しかし、どれだけ“偉い画家”ともてはやされても、大千から絵を愛する純粋な気持ちが消えることはありませんでした。 1940年には、探求心が高じて敦煌石窟(莫高窟)に残された壁画の模写を志します。 ひと回り年下の画家・謝稚柳とともに敦煌へと赴いた大千は、それから2年半の長きにわたってその地にとどまり、模写に没頭。その後、作品をまとめて発表し、大きな反響を呼びました。
国共内戦(国民党と共産党の内戦)が勃発した1948年からは内地を避けて海外を巡り、西洋画を研究して自作に取り込むなどしてさらに絵画を充実させます。 1957年には、ニューヨークで作品が認められ、展覧会に出品した作品が金賞を獲得。国際的に高い評価を得て、世界にその名を知らしめます。 1978年にはアジアに戻りますが、中国本土ではなく台湾に居を構えます。 以後は台北に腰を落ち着けて晩年を過ごし、1983年に亡くなるまで旺盛な画家活動を続けました。
張大千の代表作
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「廬山図」
張大千の晩年に描かれた作品で、大千は19ヶ月という膨大な時間をかけて完成させました。 中国江西省にある名峰・廬山を繊細な筆致で描きつつ、撥墨の技法を使って絵の中央に大胆に青を散らしているのが特徴です。 優雅でありつつも幽玄な仕上がりとなっており、重層的な世界観をあらわしています。
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「撥墨荷花図」
張大千は花卉画に天賦の才を見せましたが、特に荷花(蓮の花)を得意としたといわれています。 この作品は、まさしくその特徴がギュッと凝縮された代表作のひとつです。 撥墨の技法を駆使して蓮の葉や奥行きのある背景を表現し、見る人を魅了します。
その他、「中郎授女図」「渓橋行船図」などが代表作として知られています。
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